プロが教える!アイロンのかけ方のコツ。

お家で洗濯したら、必ずついて回るのが“アイロンがけ”。

最近、アイロンがけが要らない服も多くなったけど、だからといって無くならないですよね。

 

最近は「スチーマー」なるものも出てきて、どういう風に使い分けをしたらいいのか

よく分からないという方も多いハズ。

 

今回は、「アイロンがけ」のコツを見てゆきましょう。

 

 

まず、洗濯表示を確認!

 

アイロンを使用するときは、必ず洗濯表示を確認しましょう。

確認して、下のような表示があれば使うことができます。

 

ただし、

このような表示があったり、上記のような「アイロン可能の表示が無い」場合には、アイロンは使用できないので、注意してくださいね。

 

 

いよいよアイロン・・・の前に

 

洗濯物の洗濯絵表示を確認しましょう。上記のように「高温」「中温」「低温」を確認し、洗濯物を「高温」「中温」「低温」のグループに分けておきましょう。こうすることで、一点一点アイロン温度を設定変更しながらのアイロンがけを行わなくてもよくなり、スムーズにできます。

 

また、「低温」→「中温」→「高温」のグループ順にアイロンがけを行うと、「温度が上がるまでの待ち時間」を節約できますよ。

 

さて、アイロンがけの基本的なかけ方は、お持ちのアイロンメーカーさんが公開していますので、参考にしてください。

《代表例》 

https://panasonic.jp/iron/special.html

https://www.toshiba-lifestyle.com/jp/living/irons/knowhow/waza1.htm

 

 

ここでは、基本的なかけ方のさらにワンランク上の「コツ」を解説してゆきましょう。

 

 

そのコツとは、「ガイド役の手の動き」と「乾燥・冷却」の二つ!

 

皆さんは、アイロンがけで一番警戒しているものは何でしょう?

多くの方は、「アイロンじわ」ではないでしょうか。

 

○せっかく、アイロン台にセットしてアイロンがけしたら、ダブっていた所がビッチリしわに・・・・

○アイロンがけしていたら、アイロンのお尻のカドに引っかかってエライことに・・・・

○アイロンじわを消そうとしたら、さらにひどくなり・・・

 

こういう経験は、だれしもあるのではないでしょうか。

さて、何が原因でしょう?

 

そう、原因は「ガイド役の手がサボっている」からです。

「ガイド役の手」とは、アイロンを持っていないほうの手のことです。

 

一般的な家庭用アイロンは、下図のような、舟の形をしています。

この、先のとんがった部分が前方、逆を後方として、皆さんはご使用になっていることでしょう。

そして、洗濯物を焦がさないように絶えず前後に動かしてはいませんか?

 

アイロンは基本的に、「前進あるのみ」が無難です。実は、バックって結構な高等技術なんですよ?

 

アイロンを前進させるときは、アイロンの前進方向の生地を「ガイド役の手」が、“アイロンが前進する直前に”、“手とアイロンの中央で、ダブリやしわを引っ張って”消しながら前進しましょう。このとき、気持ち先端を浮かすのがポイントです。

 

引っ張って消すのが追い付かなければ、無理をせず、一旦アイロンを離してリセットし、もう一度トライしましょう。

 

生地が焦げつかないか心配な方は、当て布や、アイロンがけの前の霧吹き、スチームショット(蒸気をブシューっとするやつ)を使用しましょう。

 

もしアイロンじわができてしまったら、無理にアレコレせずに、洗い直ししたほうが無難で確実ですよ。

 

 

もう一つのコツは、「乾燥・冷却」です。

 

ご家庭のアイロンは、蒸気はブシューと出して当てることができます。しかし、そうして与えた蒸気の水分と熱は自然と冷める・乾くまで時間がかかり、その間にアイロンで整えた形が崩れてしまう可能性があります。素材によっては、元に戻ってしまうこともあります。

 

毎日クリーニングをしている私たちには、専用のアイロン台があり、アイロンで加熱・給蒸して当て、バキュームで冷却・乾燥して、アイロンで整えた形を固定して仕上げています。だから、アイロンをかけた後は、「乾燥・冷却」という作業が必要なのです。

 

そこで、ご家庭のアイロンがけのときでもできる「乾燥・冷却」の方法をご紹介しましょう。

 

すごくシンプルですよ。

 「最後のひとなで」と「ふ~っと吹く」この二つです。

 

いつものようにアイロンがけをした場所に、アイロンで「最後のひとなで」をしてあげてください。

「当てる」というより「なでる」程度でOK。このときくれぐれも「蒸気ブシュー」はしないこと。

あと、“アイロン中・低温の表示”の服は、当て布をしたほうが無難ですね。

 

また、アイロンがけが終わったら、アイロン台から服を離す前に、「ふ~っ」と息を強く吹きかけてみましょう。

これだけで、かなりの程度の粗熱が取れますので、アイロンで整えた形がキープしやすくなります。

 

その後すぐにしまわずに、一旦ハンガーでつるして冷ますと、よりGOOD!です。

 

たったこれだけで、アイロンで整えたカタチのキープ力が変わってきますので、試してみてくださいね。

 

 

 

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